ビットコインアナリストのウィリー・ウー氏によると、マイケル・セイラー氏率いるビットコイン保有企業ストラテジーは、次の大幅な仮想通貨市場の下落局面においても債務返済のために保有ビットコインを売却する必要はないという。

ウー氏は水曜日のX投稿で、「次の弱気市場でストラテジーが清算される?ありえないと思う」と述べた。

同社の負債の大部分は転換社債で構成されており、満期時には現金・普通株式、またはその組み合わせで支払う選択肢を持つ。

次の弱気相場ではBTC清算はない?

ウー氏によると、ストラテジーは2027年9月15日に満期を迎える約10億1000万ドルの債務を抱えているが、これを返済するためにビットコインを売る必要がないようにするには、同社株価が183.19ドル以上で推移する必要があるという。

この株価水準は、ビットコイン価格が約9万1502ドルで、純資産倍率(mNAV)を1倍と仮定した場合に相当するとのことだ。

ビットコインアナリストのThe Bitcoin Therapist氏も、「次の市場調整でストラテジーがビットコインを売却する事態になるには、ビットコインが極めて悲惨なパフォーマンスを示す必要がある」と述べている。

追跡サイトのセイラートラッカーによると、ストラテジーは現在約64万1205BTC(約640億ドル相当)を保有している。

同社の株価は火曜日の取引を7カ月ぶりの安値となる246.99ドルで終え、前日比6.7%下落した。一方、ビットコインは10万1377ドルで推移し、過去7日間で9.9%下落している。

「部分的清算の可能性も」

ただしウー氏は、「次の弱気市場での清算はない」としつつも、2028年に想定される強気相場でビットコインの上昇が鈍ければ「部分的清算」が起こる可能性があると警告した。

「皮肉なことに、2028年の強気市場でビットコインの上昇が十分でなければ、部分的清算の可能性がある」とウー氏は述べた。

一方で、アーク・インベストCEOのキャシー・ウッド氏やコインベースCEOのブライアン・アームストロング氏などは、ビットコイン価格が2030年までに100万ドルに達するとの強気予測を維持している。

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