ビットコイン大量購入で知られる米上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が投資したビットコイン(BTC)が再び含み益になったようだ。

マイクロストラテジーは2020年第2四半期からビットコインの買いポジションをつくりはじめた。その後同社は2年にわたって14万BTCを取得。1BTC当たり平均2万9803ドルが取得価格とされる。昨年はビットコイン価格の70%近い大幅下落でマイクロストラテジーの苦境に注目があつまっていた。

ところが日本時間で11日、ビットコインは価格は心理的な節目となる3万ドルを突破し10か月ぶりの高値を記録。ビットコインのロングポジションの含み損が解消され黒字に転じた。

マイクロストラテジーの共同創設者であるマイケル・セイラー氏は米ドルに対する資産運用の一環としてビットコイン戦略を導入した。同氏は筋金入りのビットコイン信奉者として知られ、テスラやスペースXをはじめとするいくつかの公開企業にもビットコインを保有するよう呼び掛けてきた。

2022年、多くの仮想通貨企業が破綻し相場も低迷する中マイクロストラテジーの保有するビットコインは50%のマイナスを抱え、多くの評論家たちから厳しい批判を浴びていた。

それでもセイラー氏は根負けせずビットコインの先行きを楽観視し、引き続き買い続けると発言していた。

今年にはいってビットコイン価格は堅調に推移し、今年第1四半期には55%以上上昇。3か月連続で前月の高値を上回る終値をつけ、新たな強気相場の予兆を示している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

2010年からのビットコイン価格推移。出典:ビットコインアーカイブズ