2025年第2四半期末までにビットコイン(BTC)が10%以上の下落とならなければ、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー(MSTR)がS&P500に採用される可能性が高まるとの見方が浮上している。

金融アナリストのジェフ・ウォルトン氏は24日の動画「MSTRが第2四半期にS&P500に採用される確率は約91%あると考えている」と語った。

直近4四半期で通算黒字が条件

ウォルトン氏によると、この採用には「ビットコインが6月30日までに9万5240ドルを下回らないこと」が必要だという。もしそれを下回ると、マイクロストラテジーは第2四半期の利益が過去3四半期の合計を上回ることができなくなると説明した。

BTC価格の推移 Source: CoinMarketCap

S&P500に採用されるには、過去4四半期の通算で黒字であることが条件の1つだが、同社は直近3四半期連続で純損失を計上している。

S&P500は、米国で上場する時価総額上位500社の株価を追跡する代表的な株価指数である。

マイクロストラテジーは今年1月1日から会計基準「ASU 2023-08」を適用しており、保有するビットコインを時価評価し、含み損益を四半期ごとの純利益に反映するようになっている。

ウォルトン氏は自身の動画公開時点でビットコインが10万6044ドルで取引されていたこと、さらに2014年9月17日以降の過去データに基づき、残り6日間でビットコインが10%以上下落する確率を分析している。

「2014年以降、6日間の価格推移でビットコインが10%以上下落したケースは343回。一方、下落しなかったケースは3585回あった」と述べ、「10%以上下落した確率は8.7%、そうでなかった確率は91.3%」と分析している。

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時間が経つほど採用の可能性は上昇

ウォルトン氏はまた、6月末が近づくにつれ、ビットコインが10%以上下落しない確率はさらに高まると指摘。5日間での下落確率は7.6%、4日間では6.6%、3日間で5.5%、2日間で4.2%、そして1日になると2.4%にまで低下するという。

ただし、イランとイスラエル間の地政学的緊張の高まりにより、ビットコイン価格は6月22日に10万ドルを割り込んだ。記事執筆時点では、ビットコインは10万6200ドル前後で取引されている。

仮にすべてが順調に進めば、マイクロストラテジーは今年S&P500に加わる2社目の仮想通貨関連企業となる。5月には仮想通貨取引所コインベースがS&P500に採用されており、業界にとって大きな前進と捉えられている。

なお、ストラテジーは2024年12月に、ナスダック上場時価総額上位100銘柄で構成される「ナスダック100指数」への採用が発表されている

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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