メタプラネットとエルサルバドルが2月25日の仮想通貨市場の急落前にビットコイン(BTC)を買い増しした。ビットコインは24時間で7%下落している。
メタプラネットは135BTCを1300万ドル(1BTCあたり約9万6185ドル)で購入したと発表した。一方、エルサルバドルは2月24日に7BTCを購入した。当時のビットコイン価格は9万4050ドルだった。
両者の購入後、ビットコインは2月25日に9万ドルを下回り、市場の投資家心理は過去5か月で最低水準に落ち込んでいる。
メタプラネット、BTC保有量2225BTCに増加
日本を拠点とするメタプラネットの今回の購入により、同社のビットコイン保有量は2225BTCに達した。
同社の平均取得価格は8万1834ドルで、4月にビットコインを財務資産として採用すると発表して以来、約12.7%の含み益を得ている。
また、メタプラネットは「BTCイールド」(企業のビットコイン保有量と希薄化後株式数の比率の期間ごとの変化率)が今四半期で23.3%増加したと報告している。これは、第1四半期の目標である35%に向けて順調に推移していることを示している。
BitcoinTreasuries.NETのデータによれば、メタプラネットは、世界で14番目に多くビットコインを保有する企業だ。
エルサルバドルの総保有量は6088BTCに
一方、エルサルバドル政府は今回、通常の「1日1BTC」の購入ペースを超え、7BTCを追加購入したと報告した。
この購入は、トランプ大統領がカナダとメキシコからの輸入品に対し25%の関税を課す計画が予定通り進行中であると発表する約1時間前に行われた。発表後、仮想通貨市場は急落した。
今回の追加購入により、エルサルバドルのビットコイン総保有量は6088BTCに達した。
エルサルバドルのBTC保有量 Source: El Salvador National Bitcoin Office
エルサルバドルは国際通貨基金(IMF)との14億ドルの融資契約の一環として、いくつかのビットコイン政策を撤回することに合意しているが、同国は引き続きビットコインを積極的に購入している。