仮想通貨(暗号資産)分析企業メサーリ(Messari)は、5億ドル相当のビットコイン(BTC)が分散型金融(DeFi)プロトコルで使用するためにイーサリアムネットワーク上でトークン化されていると推定している

メサーリの最新レポートでは、この数字がビットコインの2160億ドルの時価総額の0.3%に過ぎないことも指摘している。つまり、ビットコインをイーサリアムに移行させるプロジェクトには、まだ大きな価値を獲得する機会が十分にあるということだ。

DeFi Pulseによると、ビットコインをトークン化させるプロトコルとしてポピュラーなWrappedBTC(WBTC)とRenVMは、DeFiプロジェクトにロックされた資金として9番目と10番目に位置するDeFiプロジェクトであり、それぞれ4億5300万ドルと2億3240万ドルだった。

RenVMはこの1ヶ月間で爆発的に使用されており、プロトコルにロックされた資金は8月初めの4090万ドルから約470%増加した。

またWBTCは先月、2億7400万ドルの資本を吸収し、ロックされた資金のが157%増加となった。8月中、WBTCを介してトークン化されたビットコインの数は、新しくマイニングされたBTCされるペースをわずかに超えた。これはDeFiスペースでのビットコイン需要が急増していることを示すものだろう

メサーリは今回のレポートの結果をツイートし、Ren(renBTC)と並んでKeep Network(tBTC)を主要プロジェクトとしてタグ付けしている

5月にKeepは、トラストレスなビットコイントークン化プロトコルであるtBTCで脆弱性が確認されたと報告し、ローンチから2日でオフラインとなってしまった。ただし、tBTCはセキュリティ監査とテストの追加ラウンドを行った後、tBTCのセカンドバージョンをリリースする予定だとしている

過去数か月の間、いくつかの小規模なプロジェクトもビットコインのトークン化の世界に入ってきている。PieDAOのBTC++プールは4月のローンチ以来、58BTCを獲得している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン