電子商取引大手メルカドリブレのフィンテック部門であるメルカドパゴ(MercadoPago)は、ブラジルの顧客がビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、米ドル建てのステーブルコイン、パックスドル(USDP)を売買・保有することを可能にした。PayPalやFacebookで使用されているブロックチェーンインフラストラクチャープラットフォームである米国のPaxos社が2日に発表した声明によると、メルカドパゴとパクソス社の提携により、ユーザーはプラットフォーム上で販売されているすべての商品を仮想通貨で支払うことができるようになる。
Today marks another huge milestone in #crypto. @mercadopago, the largest payments provider in #LatAm, will offer Brazilian customers the ability to buy/sell/hold $BTC $ETH and the Paxos dollar #stablecoin $USDP #PoweredByPaxos https://t.co/Pfo3ZcAwwk
— Paxos (@PaxosGlobal) December 2, 2021
メルカドパゴが仮想通貨での支払いを受け付けることは、非仮想通貨ウォレットでのステーブルコインの運用としては、これまでで最大規模となる。米ドルを保有したいブラジルのユーザーは、メルカドパゴのアプリ内でUSDPを購入することで、1ブラジルレアルで米ドルを保有できるようになった。インフレに苦しむラテンアメリカでは、ステーブルコインは法定通貨の価値の低下に対するセーフティネットとなる。
メルカドリブレの最大の市場であるブラジルを皮切りに、パクソスは「ラテンアメリカにおける金融サービスの民主化を加速させる」ことを計画。メルカドパゴがブラジルのすべての人々にとって、より簡単に仮想通貨にアクセスできるようになることを望む一方で、パクソス側は顧客の資産を保護することを重要視した。
メルカドパゴはブラジルの中央銀行から決済機関としての認可を受けており、プラットフォームの全体的な運営と統合はパクソスが行う。パクソスはブラジルに事務所を開設しており、ユーザーの取引を規制当局に報告する業務を担当する。