新たに発行されたミームコインの背後にいるチームが、仮想通貨インフルエンサーのアカウントハッキングに関与していることが明らかになった。
仮想通貨リサーチャーのZachXBTによる分析によれば、ソラナベースのミームコインCATを作成したチームが、5月26日に仮想通貨インフルエンサーのギガンティック・カソックド・リバース(GCR)のXアカウントをハッキングし、特定のコインの価格を操作しようとしたという。
このチームは5月24日に自らのコイン発行を操作し、CAT供給量の63%以上を掌握したとされる。約500万ドル相当のCATミームコインが売却され、利益は複数のウォレットに分散された。
一部の資金は後にハイパーリキッドに預けられた。ハッキングの数分前、攻撃者はORDIに230万ドル、Ether.fiに100万ドルのロングポジションを開いた。取引において、ロングポジションは資産価格が将来上昇すると予測する賭けである。
攻撃者はGCRのハッキングされたアカウントを使ってORDIについて投稿し、一時的にトークン価格を急騰させ、約3万4000ドルを得た。次にETHFIトークンを対象とする投稿を行ったが、市場は期待通りに反応しなかった。3500ドル損失を出した後、ハッカーはポジションを閉じた。
「詐欺師のIQは低く、そのひどい実行からも明らかだ」とZachXBTは攻撃の結果についてのべた。ZachXBTはさらに続けた。「高額なユーザーネームを購入し、謎めいた投稿をするだけで、詐欺師に7桁の利益を与えてしまう。ミームコインを発信する者にプラットフォームを与えるのをやめるべきだ」。
このグループが過去数日にわたり他の仮想通貨インフルエンサーを狙った同様の攻撃の背後にいるかどうかは不明だ。
ZachXBTの分析によれば、インフルエンサーのアカウントの乗っ取りはSIMスワッピング攻撃によって引き起こされた。この手口は、詐欺師が携帯電話会社をだまして被害者の電話番号を新しいSIMカードに転送させるものだ。
攻撃者はミームコインを格好の攻撃対象とみなしている。トレーダーを欺くための一般的な戦略には、ミームコインを宣伝して価格を上昇させ、その後ピーク時にトークンを売却するか、流動性プールからすべての資金を突然引き出すといったやり方がある。
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