米国のビットコイン強気派として知られるマックス・カイザー氏が、米経済番組CNBCのインタビューに答え、ビットコイン以外の仮想通貨であるアルトコインは今回の強気相場に参加できないという見方を示した。

カイザー氏は、「2013年と2014年は、ビットコインのコア開発チームで様々な対立があり、多くの人々がそれに退屈してアルトコインをたくさん作った」と独自の歴史観を解説。

しかし、ビットコイン周辺ではセグウィット(SegWit) ライトニングネットワークのためのプロトコルなどの開発が進み、人々はビットコインが提供する価値保存手段としての価値を理解しはじめたと分析。今後は「最も安全なチェーン(ビットコイン)」に資金を移すことになるだろうと予想した。

一方カイザー氏はアルトコインについて、「アルトコイン現象は終わった」とし、ペニーまで価値が下がるか存在が消えることになると述べた。同氏は現在、仮想通貨時価総額全体に占めるビットコインの割合は60%ほどだが、今後は80~90%まで上昇するだろうと予想した。

アルトコイン悲観論者はカイザー氏だけではない。

先日、ベテランテクニカルアナリストのピーター・ブラント氏は、現在の仮想通貨市場をドットコムバブル後のハイテク株にたとえ、本当に価値を持つ銘柄=ビットコインのみ上昇するという見方を示した。

【関連記事:「アルトコインは仮想通貨ビットコインの恩恵受けない」ベテラントレーダー、ドットコムバブルに例える