10年以上の歴史があるが、仮想通貨ビットコイン(BTC)には多様な意見がある。たとえば著名投資家のティム・ドレイパーはビットコイン強気派であるものの、ビットコインが一般の人に使いやすさが欠けていることも認めている。
同じように、仮想通貨コミュニティの主要人物2人も、ビットコインの複雑さについてツイッターで議論を交わしている。
「おばあちゃんでも使えるくらい簡単に」
NBAダラスマーベリックのオーナーであるマーク・キューバン氏は、ビットコイン懐疑派として知られ、かつてビットコインよりもバナナを買った方がマシだと発言したこともある。そのキューバン氏が、仮想通貨支持者のアンソニー・ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)と4月15日に対談した。
キューバン氏は、ビットコインは「おばあちゃんがそれを使える」くらい簡単なものにならなければ、大衆に広まることはないだろうと主張した。いわゆる「ビットコインは複雑だ」論を展開した。
キューバン氏は、ビットコインについての懐疑的な意見を変えるために何が必要かとの質問に対して、ビットコインの複雑さについて詳しく述べ、より簡単なものになるべきだと主張した。
「使いやすくならなければない。壁を無くさないといけない。完全に摩擦がなく、誰もが最初に理解できるものにならないといけない。…ビットコインには非常に多くの特殊性がある。例えば半減期やマイニングだ」
仮想通貨コミュニティの一部は、ビットコインが複雑で使いにくいことに同意しているが、仮想通貨取引所ジェミナイ共同創設者のタイラー・ウィンクルボスは、異議を申し立てている。
タイラー氏は、バスケットボールを例に出して、ルールが独特だからといって、それが障壁になっていないと主張している。
キューバン氏は、タイラー氏の発言に反論している。バスケットボールとビットコインでは複雑さのレベルがまったく違うと主張している。
キューバン氏は仮想通貨ビットコインに懐疑的な立場を示している一方で、ビットコインが「信頼できる金融資産」になる可能性があるとも認めている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン