米国の仮想通貨マイニングオペレーター、マラソン・デジタル・ホールディングスは、今年8月に1072ビットコイン(BTC)を生産した。これは7月より9%減少したものの、2022年8月と比べて5倍以上の増加となる。
マラソンは9月5日、8月の未監査のBTC生産とマイナー設置の更新情報を公表した。プレスリリースによると、同社は8月に米国での運用ハッシュレートを前月比2%増の19.1エクサハッシュに、設置ハッシュレートを前月比1%増の23.1エクサハッシュに引き上げた。これはビットメイン・アントマイナーS19jプロのマイナーをより効率的なS19 XPモデルにアップグレードしたことによるものだ。マラソンは23エクサハッシュという国内成長目標を達成し、次の目標として30エクサハッシュを目指している。そのうち2エクサハッシュは海外の施設を通じて、5エクサハッシュは他のエンティティとの契約により得られる予定だ。
マラソンはまた、テキサス州ガーデンシティの新しいマイニング施設の手続きの最終段階に達しており、アブダビの合弁企業では8月に50BTCをマイニングした。
BTC生産の相対的な減少について、マラソンのフレッド・ティールCEOは気候条件を原因としている。
「7月からのビットコイン生産の減少は、主にテキサス州での過去最高の気温による生産抑制の増加によるものだ。これらの一時的なシャットダウンは、我々が運用ハッシュレートを向上させて運用を最適化するために行った進歩を上回った」とティール氏は語った。
8月にマラソンは2023年第2四半期の財務結果を公表し、2022年第2四半期に比べて収益が228%増加した。同社は四半期にマイニングしたビットコインの63%を売却し、2340万ドルの利益を得て運営費に充てたと報告した。保有デジタル資産の評価損は840万ドルだった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン