ビットコインマイニング企業であるマラソン・デジタルは、シニア債発行で3億ドルを調達した後、さらに2億4900万ドル相当のビットコイン(BTC)を購入した。
8月14日、マラソンはシニア債の売上の一部を使い、平均価格約5万9500ドルで約4144BTCを購入したと発表した。「戦略的ビットコイン準備金を2万5000BTC以上に増やした」とXで付け加えている。
マラソンは、2021年9月に期限が到来する転換社債で約2億9250万ドルの純収益を得た。この社債は年利2.125%で、現金やマラソン株、またはその両方に転換可能である。
MARA secures $300M through an oversubscribed offering of convertible senior notes. With proceeds, we purchased 4,144 BTC (valued at approx. $249M), boosting our strategic bitcoin reserve to over 25,000 BTC. Learn more: pic.twitter.com/EKwKW6eSny
— MARA (@MarathonDH) August 14, 2024
マラソンは、シニア債の売上の残りの現金を使ってさらにビットコインを購入し、「一般的な企業目的」にも使用する予定だと述べた。これには戦略的な買収も含まれる可能性がある。同社の広報担当者はコインテレグラフに対し、ビットコインを「最重要の戦略的財務資産」と考え、「多面的なビットコイン取得戦略を採用している」と語った。
今回のビットコイン購入は、同社が7月に2282BTC(約1億2400万ドル相当)を購入した後に続くものだ。マラソンのCEO兼会長であるフレッド・ティール氏が、これは「ホドル戦略」の一環と述べた。「ホドル」とは「ホールド(保持)」のスペルミスで、仮想通貨業界で広く使われるようになった用語だ。
マラソン(MARA)の株価は当日2.26%下落し、15.14ドルとなった。Googleファイナンスによると、年初来で株価は約34%下落している。

マラソンの第2四半期の収益は今月初めに発表され、市場予測を9%下回る1億4510万ドルだったが、前年同期比では78%増加している。
ビットコインの半減期後、仮想通貨マイニングの収益性が過去最低を記録している。ハッシュプライス(マイニング収益を測定する指標)は今月初めに過去最低を記録し、ブロックブリッジは大手公開マイナーが利益を上げるのが難しいと報告している。特にマラソンは、先月の全体的なマイニングコストが最も高かった。