ライトコイン(LTC)創業者であるチャーリー・リー氏が1月6日のツイートで「ビットコイン・マキシマリストたちの中にはビットコイン過激主義者がいる」と攻撃し、コミュニティ内で議論を巻き起こしている。

「自称ビットコイン・マキシマリストたちの中には実際ビットコイン過激主義者がいる。彼らは他のコインはすべて詐欺であり、いずれなくなると思っている。マキシマリストたちはビットコインは生き残り、暗号通貨を支配すると考えているが、アルトコインが存在し、成功する余地はあるのだ」

リー氏はまた、ツイッター上でアンケートを行い、自分を分類するならば、「ビットコイン過激主義者」、「ビットコイン・マキシマリスト」、「アルトコイン・マキシマリスト」、「ノーコイナー」のどれにあてはまるか、回答を募った。
 


結果、28,478人もの人から回答があり、「ビットコイン過激主義者」は9%、「ビットコイン・マキシマリスト」は48%、「アルトコイン・マキシマリスト」は33%、「ノーコイナー」が10%、という結果となった。



リー氏の発言に対してはツイッター上で賛否両論の回答が相次いだ。例えばビットコインの起源と呼ばれるサイファーパンクのジェームソン・ロップ氏は「どうせ呼ぶならビットコイン至上主義と呼んでくれ、過激主義者はネガティブな意味合いがあるからな。」と皮肉を込めてコメントしている。


国際ブロックチェーン不動産協会 (IBREA)創業者のラグナー・リフトフレーザー氏は、リー氏からの挑発行為であることを踏まえ、「過激主義者というくだらない言葉を使うことで誤った考え方に向かっている。チャーリー(リー氏)と異なる意見を持っている人に対する中傷でしかない」とコメントしている。

リー氏のコメントはまた、「ビットコイン・マキシマリスト」という言葉そのものがアルトコインの創業者達によって使われるようなった単なるマーケティング用語に過ぎない、という議論も巻き起こしている。

ツイッターでコメントをしている人の中には、成長を続ける仮想通貨業界は究極的には自由市場であり、具体的に利用されることになる事例をもたらすものだけが成功プロジェクトとして認知されるのだ、と語っている。

コインマーケットキャップによると、仮想通貨市場全体の中でのビットコインの市場価値占有率は現在51.8%を占めている。

ライトコインとは仮想通貨の一種であり、ビットコインの次に古い仮想通貨として、2011年に元Googleエンジニアのチャーリー・リー氏によって開発された。特徴的なのは、ビットコインを改良した様々な機能である。取引スピードがビットコインの4倍に設計されており(BTCが10分に対し、LTCは2.5分)、発行上限枚数も4倍の8100万枚(ビットコイン2100万枚)である。ビットコインと異なる暗号化技術を用い、家庭でもマイニングを実行可能にし、ビットコインよりも通貨としての実用性が高いといえる。SegWit(セグウィット)を最初に実装した仮想通貨として有名。

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