一説ではビットコインの起源とされるサイファーパンク運動のけん引役、ティム・メイ氏が死去していたことが15日に明らかになった。
サイファーパンクのラッキー・グリーン氏がフェイスブックに投稿した弔辞の中で明らかした。グリーン氏は次のように述べた。
「私の親愛なる友人で、長年、様々なことで徒党を組んできた「自由の戦士」ティム・メイが今週、カリフォルニア州コラリトスの自宅で死去したことが分かった」
死因は、「自然死」だったという。
メイ氏は、暗号技術を使って社会を変えようとするサイファーパンク運動のリーダー格の一人。暗号化技術はもともと1970年代後半に米政府機関と軍によって開発されたが、その後IBM等の企業が公開。そして1992年、エリック・ヒューズ、ティム・メイ、ジョン・ギルモアによってサイファーパンク運動が正式に立ち上げられた。
またメイ氏は、「暗号アナキスト宣言」の著者としても知られる。以下が一部の抜粋だ。
「国はもちろん、(暗号技術を基盤にした)技術の普及を止めようとしたり遅らせようとしたりするだろう。国のセキュリティーに対する懸念やドラッグ密売人や脱税者による悪用、社会崩壊への恐怖を理由にしてね」
「これら多くの懸念は、正当なものだ。暗号アナキストは国の秘密を自由にトレードすることを可能にし、不法に盗まれた素材がトレードされることも可能にするだろう」
サイファーパンク運動が、ビットコイン創設者のサトシ・ナカモトと並んで暗号技術の発展に寄与したと考える人は多い。実際、サトシ・ナカモトが10年前に仮想通貨ビットコインのホワイトペーパーを公開する前に、サイファーパンクのコミュニティーと連絡を取っていたという報道もある。
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— コインテレグラフ⚡仮想通貨ニュース (@JpCointelegraph) 2018年10月31日
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