決済ネットワークのアブラ社が、ライトコイン(LTC)のスマートコントラクトを採用したとのニュースは、4日のマーケットを下支えする材料にはならず、ライトコインは過去の上昇分を失った。

 アブラは先月下旬、ウォレットと取引を強化するため、ライトコインのスマートコントラクトを利用すると発表した。コインマーケットキャップのクロス取引データによれば、その後、LTCは直ちに20%上昇し、3日に136ドルの週間高値を記録した。

 アブラのビル・バーハイトCEOは、イーサリアムではなくライトコインのスマートコントラクトを選んだ理由は、ビットコインと互換性があるためと説明している

「以下3つの理由から、当社のスマートコントラクト投資ソリューションとして、ライトコインをビットコインに次ぐ2番目の資産クラスとして採用した。
1、ビットコインとの互換性へのコミットメント:コアロードマップ、p2shサポート、ライトニングサポートなど。
2、短期的にみると、ビットコインよりもスケーラビリティ(ブロックサイズとブロック時間)がわずかに優れている。
3、 当社が成功すればマイニング手数料は高騰する可能性が高いため、短期的なメリットではあるが、マイニング手数料がよい」

 バーハイトCEOは今後数週間でライトコインがアブラの「主要な資産クラス」になると付け加えた。決済手段のライトペイが、ビジネス向け利用を開始した数週間後に突如閉鎖したことで、先週はライトコインの価格が急落した。しかしその後、アブラのこの発表によりライトコインへの投資は増加した。

 しかしながら、全体的に市場は弱気のようで、LTCは4日にはアブラの影響による値上がり分のほとんどを失い、記事執筆時までに121ドルまで下落した。

 「他の投資家同様、私たちは出来すぎた話に興奮して楽観的になりすぎたために多くの警告サインを見落とした」と、ライトコイン創設者チャーリー・リー氏は、先週ライトペイの閉鎖についてコメントした