フェイスブックが主導する仮想通貨リブラの発行体であるリブラ協会は14日、新たに3社が協会メンバーになったと発表した。シンガポールの政府系ファンド「テマセク」、仮想通貨投資ファンドのパラダイムやスローベンチャーズが新たに加盟した。
今回の加盟でリブラ協会のメンバーは計27社となった。最近では英決済会社のチェックアウト・ドットコムや米NPOのヘイファー・インターナショナルが加盟している。
テマセクは今回のリブラ加盟について「ブロックチェーン基盤のデジタル通貨の可能性と、それが費用対効果の高いリテイルペイメントのためのグローバルネットワーク形成にどのように役立つのかを楽しみにしている」とコメントしている。
パラダイムは米サンフランシスコに拠点を置く仮想通貨に焦点を当てた投資企業だ。スローベンチャーズも米サンフランシスコ拠点でテクノロジーに特化したファンドであり、スラックなどへの投資実績がある。
リブラ協会では5月6日、HSBCの最高法務責任者だったスチュアート・レビー氏をCEOに指名した。レビー氏はオバマ政権時に財務次官(テロ・金融情報担当)の経験も有している。また4月にはホワイトペーパーを修正し、単独の法定通貨を裏付けたとしたステーブルコイン発行の可能性も認めた。