著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

11月も残り1週間ほどになった。ビットコインの2011年以降の11月平均リターンは、+53%。今年の11月はこれまで約−7%。年末ラリーを期待していたのに強気相場が終わってしまったのではないか逆に不安になっている投資家がいるかもしれない。

しかし、クラーケンの研究チーム「クラーケン・インテリジェンス」のオンチェーン分析では、ビットコインに対する強い需要が依然として存在しており、マーケットがピークを過ぎた兆候はみられない、としている。

オンチェーン分析とは、ブロックチェーン上の取引データを分析してトレードに活かす仮想通貨ならではの手法。今回は、仮想通貨取引所が保有するビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の減少傾向からマーケットの動向を分析する。

取引所が保有する仮想通貨が減るということは、ユーザーが仮想通貨を自身のコールドウォレット(オフラインのウォレット)などに移して長期保有の姿勢を見せていることを示す。投資家がすぐに市場で売買する気がない状態だ。

取引所が保有するビットコインは、2021年6月23日に268万3000BTCという8ヵ月ぶりの高水準をつけたが、それ以降、取引所が保有するビットコインの数は減少。2021年11月6日に3年ぶりの低水準となる244万7000BTCまで下がった。

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。