著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

昨日はコインベースにとってだけでなく仮想通貨業界全体にとって重要な日となった。

コインベースのダイレクトリスティング(直接上場)は様々な面で業界に恩恵をもたらすだろうが、特筆すべきは、伝統的な投資家がビットコインに投資するための新たな手段を獲得したということだろう。テスラやマイクロストラテジーなどビットコインを保有する非仮想通貨企業の株式と比較して、コインベースの株式「COIN」はより直接的でより純粋な仮想通貨への投資を意味する。

また、コインベースが定期的に決算を発表することで、世界中の人々が仮想通貨業界の動向を詳しく知ることができるようになる。懐疑論者も、月ごと、年ごとの価格変化だけを頼りに持論を展開しないですむようになるだろう。

COINの登場で仮想通貨市場にも新たなダイナミズムが生まれるかもしれない。

もし市場参加者がビットコインを保有する代わりにCOINを買い始めたら、どうなるだろうか?例えばもし昨日過去最高値を更新したナスダック市場全体が下落し始めたら、仮想通貨にはどんな影響があるだろうか?仮想通貨も連れ安になるかどうか確かめる必要がある。

一方、「COIN売りビットコイン買い」という流れができる可能性もあるだろう。結局のところ、株式市場全体やハイテク株に構造的なリスクがある一方でビットコインの入手が可能な時、ビットコインではなくCOINを保有する必要がなぜあるのか、問われることになるだろう。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。