著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンスは、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を行っている。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、デイリー、ウィークリー、マンスリーで最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。クラーケンのビジョンである「仮想通貨の普及」をもとに、クラーケン・インテリジェンスは、トレーダー、投資家、ビジネスピープル、単なる趣味で仮想通貨を勉強する人、これから業界に参入するプレイヤー、そして既存のプレイヤーといった様々なステークホルダーに対して価値あるテーマの選定を心がけている。

ビットコイン(BTC)は先週末に再び 4万ドルを回復したが、クラーケン・インテリジェンスは米国SNSレディットの登録者数とビットコイン価格との関係から、今後も強気相場が続く可能性が高いとみている。

データで振り返る 1月の仮想通貨相場

2021年1月は、ビットコインの歴史上にあった全ての1月の中で5番目にボラティリティ(変動)が激しい1月となった。1月以外の全ての月を対象にみると、コロナショックによる暴落があった2020年3月以降で最もボラティリティが高い月となった。

ビットコイン/米ドルの月間ボラティリティ(年換算

(出典:Kraken Intelligence 「ビットコイン/米ドルの月間ボラティリティ(年換算)」)

1月のビットコインは14%上昇し、4ヵ月連続で月間でプラスとなった。歴代の1月リターン平均の9%と中央値の5%をそれぞれ大幅に上回った。

ビットコイン/米ドル 月間リターンの推移

(出典:Kraken Intelligence 「ビットコイン/米ドル 月間リターンの推移」)

一方、2月の平均リターンは歴史的に1月平均より6%ポイント高く、2月のボラティリティは1月より15%ポイント低い。

今年の第1四半期(1-3月期)のビットコインは、2012年の第1四半期のトレンドと似ている。2月は歴史的に高いリターンが見込めるが、もし2012年第1四半期と同じように推移すれば、2月末に調整局面を迎えるかもしれない。

ビットコイン/米ドル 第1四半期のリターン

(出典:Kraken Intelligence 「ビットコイン/米ドル 第1四半期のリターン」)

レディット民 BTCに目覚める

歴史的にビットコインの強気相場とレディットのビットコインコミュニティ(サブレディット)r/Bitcoin登録者数の急増には相関関係がある。r/Bitcoinでの急増は個人投資家による興味関心の高まり同義と考えられるため、この層がビットコイン投資を新たに始めたと考えて良いだろう。

1月のr/Bitcoin登録者の伸び率は18%。歴史的にみても異常な伸び率を記録しており、新たな強気相場が進行中であると示唆している。

ビットコイン/米ドルとr/Bitcoinの月間上昇率

(出典:Kraken Intelligence 「ビットコイン/米ドルとr/Bitcoinの月間上昇率」)

さらに巨大化するクジラ

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。