ブロックチェーン・トランスパレンシー・インスティテュート(BTI)は9月のレポートで、日本と米国の仮想通貨取引所が世界の中で、水増しされた虚偽の取引高(仮装売買)などがない「最もクリーンな取引所」として、世界をリードしていると分析した。

具体的な取引所名などは挙げていない。クリーンな環境を評価する基準としては、複数の要因があるとしながらも最も大きな理由として、法規制の整備をあげた。

BTIは2018年8月からレポートを公開しており、今回で5回目。データ収集では取引高データとオーダーブック(注文板)を分析するアルゴリズムを使用している。

業界全体としては調査対象40の取引所の中で、クラーケンとコインベース、ポロニエックス、アップビットが最もクリーンであるとし、一方でOKExとBiboxは仮装売買が行われている割合が高かったという。

BTIはこれまでに、コインマーケットキャップ(CMC)に掲載されたビットコイン(BTC)取引高上位25の取引ペアは、その大半が「甚だしく」水増しされた虚偽の取引高(仮装売買)に基づきランクインしたものと指摘している。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版