韓国のニュースメディアである中央日報によると、韓国の仮想通貨取引所コインワンの役員ら4人の被告が、さまざまなプロジェクトからのコイン上場の際に不正な手段を用いて29億8000万ウォン(約3.1億円)以上の利益を得たという。2019年11月から2022年12月までの間に少なくとも46のコインが関係しており、コインワンに上場されたすべてのトークンの約25%を占めていた。
報道された起訴状によれば、コインワンの役員と従業員は、コインの上場前に、特定のマーケットマイカー企業とブローカーを通じてマーケットメイク契約を締結するようにプロジェクトに要求していた。これは、新たに上場されたコインの取引高に十分な流動性を確保するためだった。しかし、契約を受注した側はクロス取引により取引高と価格を人為的に押し上げるという不正行為を行っていたとされる。また、コインワンの役員は、そのような契約を締結するようにプロジェクトを誘引したともされており、彼らがそのようにすれば「上場保証金」を免除すると提案していた。
コインワンの上級役員2名とブローカー2名の計4名は、相場操縦に関連して背任と業務妨害の罪で起訴された。コインワンは韓国で主要な仮想通貨取引所であり、過去24時間の総取引高は2720万ドル(約37億円)である。
今回の相場操縦について、検察官は「これらの価格操作は取引所の一般会員間で取引高と市場価格についての誤解を引き起こし、コイン取引に参加し、コインを購入するように誘導した」と指摘した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン