雑誌やWEBで話題のIG証券の「ノックアウト・オプション」。非常にシンプルで分かりやすく、追証がないことから株式やFXなどの経験が無い仮想通貨投資家も参入しやすい設計のようです。今回は、仮想通貨投資家のカズトさんに、ノックアウト・オプションを体験してもらいました。
カズト(Twitter-@nomad_btc)
ブロガー、暗号通貨投資は2017年5月に始めました。仮想通貨でノマドワーカー(https://nomad-btc.com)というブログを運営。「分かりやすい記事」をめざしたブログ運営で、はじめて暗号通貨に触れる人でも迷わないような記事を心がけています。2018年3月に会社を退職し、現在はフリーランスとして活動しています。
最近の仮想通貨相場は、攻略難易度が上がっている
4月に入り、ビットコイン相場の急上昇が話題になりました。
トレンドに乗れた人もいれば、乗り遅れてしまった人、その後の急な変動に大きく損失を出してしまった人もいるのではないでしょうか?
このように、直近の仮想通貨市場は、少しの影響で大きく変動をする脆弱性が気がかりです。
仮想通貨投資家が、ノックアウト・オプションやってみた
そこで、いま話題になっている「ノックアウト・オプション」を体験してみました!今回はデモ口座でトライ!
IG証券では無料のデモ口座で取引の練習ができます。
デモ口座はメールアドレスや名前だけで登録できますので、FXや株式投資の経験が浅い方はデモ口座で試してからのトレードをおすすめします。
ノックアウト・オプションの最大の特徴は、最大損失額を事前に把握した上でポジションを保有できることです。
その秘密は、注文時に設定する「ノックアウトレベル」。
こちらはオプションが強制決済されるレートになり、この価格を下回る(上回る)と自動的にポジションが0ポイントで決済されます。
(ノックアウトレベルに達すると自動決済する)
取引の流れは従来のFXとほぼ同じで、複雑なしくみはありません。
ログインをしてトップ画面から「MyIG」をクリック。
今回はノックアウト・オプションで金取引を試してみたいので、右上の「個別株口座」をクリックし、商品口座に変更します。
ノックアウト・オプションでは、世界の主要通貨だけでなく、日経やダウ、株価指数、金や原油などの豊富な商品から選んで取引することができます。
自分の得意な相場、値動きが活発な相場、自分のトレードスタイルで投資先が選べます。
続いて左側メニューの「ノックアウト・オプション」を選びましょう。すると、ノックアウト・オプションで取引できる商品が一覧で表示されます。
ノックアウト・オプション取引のポジションの持ち方
これから上昇すると予測→ブル(上昇)のポジションを選択
これから下落すると予測→ベア(下落)のポジションを選択
FXなどと同様、下落相場でもチャンスがあります。
今回私は、金が上昇すると予測してみたので、「スポット金 ブル(上昇)」を選択しました。
銘柄を選択したら
①ノックアウトレベルを設定
②ロット数
の二項目を入力し「注文確定」をクリックすれば発注完了。注文はFX初心者の私でも簡単にできました。
①と②のポイントを変更すると、チャートの「KO」ラインに損失額が表示されます。
ここで損失を出しても「このくらい」というのが分かります。
予想した方向に動けば利益になり、逆に動くと損失になります。
また任意で③逆指値(ポイント)や④指値(ポイント)を設定する事ができるため、臨機応援に途中決済の設定レベルも変更可能です。
途中決済もできますが、ノックアウトレベルまで達すると強制的に決済されます。
このように、取引までの流れがとても簡単なのでFX初心者の方でも操作自体はすぐに慣れると思います。
【ちょっとポイント】ノックアウトレベルは変更できない
ノックアウト・オプションの「ノックアウトレベル」は後から変更できません。一見デメリットに見えますが、リスク(最大損失額)が明確化されているとも言えます。また逆指値注文を使う事でリスクをコントロールする事が可能です。
ほかにもこんなメリットが……
資金効率はFX以上
ノックアウト・オプションは取引に必要な資金がオプションの最大損失額(「ノックアウトまでの値幅+ノックアウトプレミアム」)だけでOKなので、従来のFXと比べて同じポジションを保有するにも数分の1程度の入金で取引も可能です。
求められる証拠金が少なくて済むので、仮想通貨投資家に多い「少ない資金で大きく増やしたい勢」にとっては他の取引商品よりもずっと良さそうです。
仮想通貨よりも税金面で優遇
仮想通貨取引の嬉しくも悲しい悩みといえば、儲かったときの税金です。
2018年にはじめて確定申告した人の中には、せっかく利益をあげたのに税金にとられて実際の利益が目減りした人も多いのではないでしょうか?
ノックアウト・オプションは、FXなどと同様に一律20.315%の申告分離課税の雑所得となり、どれだけ利益を出してもその率はかわりません。一方、仮想通貨の利益は総合課税の雑所得の扱いになり、利益の額によって税率が変わります。
ノックアウト・オプション:一律20.315%(申告分離)
仮想通貨:15~55%の累進課税
ノックアウト・オプション初挑戦の結果
そしてこれが、私の取引の結果です。
ポジション保有後は含み損の価格帯でウロウロしていましたが、ノックアウトレベルまではかなり余裕があったので放置。一晩明けて翌日に価格をチェックすると、含み益に転じていたので利確しました。
このように「ノックアウト・オプション」には、損失限定の安心感と、資金効率の良さ、そして税制面でのメリットなど、仮想通貨取引で伸び悩んでいる人にとって、嬉しいポイントがいくつもありました。
実際、仮想通貨トレーダーの間でも、「ノックアウト・オプション」で取引をしている人が増えているそうです。
この機会に、皆さんも挑戦してみてくださいね!