新たにビットコインの生みの親「サトシ・ナカモト」を名乗る人物が登場 クレイグ・ライト裁判で新展開

ビットコイン(BTC)の生みの親「サトシ・ナカモト」を名乗る新たな人物が浮上した。デボ・ヨーガン・エチエンヌ・ギド(Debo Jurgen Etienne Guido)という名の人物が7月22日、ベルギーから米フロリダ州の連邦裁判所に書簡を提出した。

この書簡は、自称サトシ・ナカモトことクレイグ・ライト氏と故デビット・クレイマン氏の遺族との間で争われている裁判を担当しているラインハート判事宛に出されたものだ。

ギドと名乗る人物は、書簡の中で次のように述べている。

「私はこの手紙によりここに宣言します。私は、ビットコインブロックチェーンのジェネシスブロックの真のそして唯一のオリジネーター/創設者です。ナカモトサトシのハンドルネームを名乗り、ビットコインのホワイトペーパーを記して公開するのにメールSatoshin@GMX.comを使用した」

今回名乗りを上げたギド氏がツイッターに投稿した画像によれば、クレイマン氏側の弁護士がコンタクトし、ビットコインブロックに互いに署名することを求めている。しかしギド氏は同意せず、「安全な場所」に移動させる必要があると主張した。

クレイグ・ライト氏に文書偽造の疑惑も

この裁判はそもそも2018年2月にさかのぼる。起業家の故クレイマン氏の遺族が、オーストラリアのコンピュータ科学者で自称サトシのクレイグ・ライト氏を、ビットコイン(BTC)を奪ったとして訴えた

ライト氏とクレイマン氏は長年パートナー関係にあった。クレイマン氏の資産管理人は一緒にマイニングした数十億ドル分のビットコイン(110万BTC)をライト氏が着服したとして、フロリダの裁判所で50億ドル(約5400億円)を請求している。クレイマン氏側は半分の取り分を主張しているものの、これまでライト氏は信託会社が保管しており秘密鍵を覚えていないなどと述べてきた。

裁判所はライト氏にビットコインの保有量を証明するようて命じていたが、6月末の公判でライト氏はそれができなかった。クレイマン氏に一部の秘密鍵を渡して保管業者に渡すように支持したと主張。一部の鍵は2020年まで分からないと述べた。

また今月初め、クレイグ・ライト氏が、裁判所に偽造文書を提出していたと指摘も出ている。ライト氏が偽造したとされる文書は信託証書で、作成日時に齟齬があったという。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版