チャットアプリのキック、ゲーム開発エンジンのUnityと提携 独自トークン普及狙う

 カナダのチャットアプリ「キック(Kik)」は、独自仮想通貨「Kin」をゲーム業界の中で広く採用してもらうために、ゲーム開発エンジンのユニティ・テクノロジー(Unity Technology)と提携する計画を明らかにした。

 キックの広報担当者は、ユニティと提携することで「数多くのゲーム開発者に仮想通貨を提供することができる」とコインテレグラフに語った。これにより、キックの開発したゲーム専用ソフトウェア開発キット(SDK)を使えば、ゲーム内にトークンを導入できる。キックは、まず独自通貨KinのゲームSDKをUnityの提携パートナーにベータテストしてもらい、その後Unityのアセットストア上でゲーム開発者向けに提供する計画だ。このSDKは、ソフトウェア開発プラットフォームのGitHubでも利用できるようにする。

 キックは昨年8月、Kinトークンのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を発表し、このトークンが「メインストリームで採用される最初の仮想通貨になる」と語った。キックは、このICOで117ヵ国、1万人以上から約1億ドルの資金を調達した

 Kinトークンは、イーサリアム(ETH)ブロックチェーンをベースとしたERC20コインだ。同コインは、記事執筆時点において0.000175ドルで取引されており、時価総額は約1億32000万ドルに上る。Kikアプリは09年にカナダのウォータールー大学の学生が始めた。04年創業のユニティ・テクノロジーズは、世界で最も広く使われているゲーム開発プラットフォームの1つだ。

 先週、イーサリアムベースのゲーム「クリプトキティーズ」が、アンドレッセン・ホロウィッツやユニオン・スクエア・ベンチャーズといった大手ベンチャーキャピタルを筆頭とする投資家グループから1200万ドルを調達した。クリプトキティーズは、ユーザーがバーチャルな猫を作成し、育てることができる。この猫はETHを使って買ったり、売ったりができるため、ユーザーはプレイするためにETHを購入する必要がある。