米国出身の経済ジャーナリストであるマックス・カイザー氏がロシア国営テレビ局とのインタビューの中で、ビットコイン価格がいずれ10万ドルになるとのべた。

ビットコインは22日、8400ドルにタッチし高値更新している。

カイザー氏によると、ビットコインは多くの変化を経てもなお生き延びており、数えきれないアルトコインに比べて一番信頼できる仮想通貨だという。 ビットコインは仮想通貨全体を牽引していくだろう。

ビットコインについては多くの訃報が書かれてきたが、どれも実現しなかったし、これからもしないだろう。ビットコインはお金によってめちゃくちゃになったこの世界を正すために神が人類に与えた贈り物なのだ。

一方で、ビットコインは普及すればするほど処理能力が限界に達するというジレンマを抱えている。いわゆるスケーラビリティ問題だが、これについて同氏はどう考えているのだろうか。

カイザー氏によると、ビットコインはデジタルゴールドとしての役割 にフォーカスし、決済については他のアルトコインにまかせるべきだとしている。

ビットコインがゴールド2.0としての地位を確立する一方で、ダッシュは決済通貨として頭角を表している。ビットコインの成長問題に困惑する人は、ダッシュを決済通貨として選んでもらい、従来のビットコインコア開発チームには引き続きゴールド2.0として開発を続けてもらいたい。

実際、機関投資家の動きを見ると、ビットコインを通貨ではなくゴールドや石油などと同様にコモディティ(商品)とする見方のほうが強い。CMEによるビットコイン先物取引も同様だ。

カイザー氏はさらに、ビットコインをかつてのアップル株に例えている。

90年代後半に時価総額が1億ドル以下だった頃のアップル株を買った時のことを覚えている。あの時マイケル・デルは公の場でアップルはビジネスを畳むべきだと言っていた。20年後、アップルの時価総額は1兆ドルに近づく一方で、マイケル・デルの話をするものはもういない。

カイザー氏は今年8月に行われたコインテレグラフとの取材でも仮想通貨の未来について興味深い発言をしている。

値動きの予測をするより買ってホールドしているほうがよい。これから10年の間に、地球規模の変革がおきるからだ。お金というものが、価値評価された思想が交信し続ける世界ネットワークになる。そして人生を豊かにする仮想通貨経済の自発的な祭典になっていくだろう。