日本暗号資産取引業協会(JVCEA)は19日、国内の仮想通貨(暗号資産)取引に関する2020年8月のデータを公開した。

8月の現物取引高は1兆1472億7300万円、証拠金取引高は6兆436億2000万円と7月に比べて倍近い数値となった。現物取引高は13000ドル付近を推移していた強気相場だった2019年6月以来の高値となった。

銘柄別の仮想通貨取引高ではビットコインがトップで8283億4200万円でトップ。次いでイーサリアムが1320億4300万円、XRPが992億2800万円で続いた。一方で8月末にかけて価格が高騰したネムが取引高で4位に浮上。241億6000万円と7月の22億9800万円から10倍以上増加した。

(出典:JVCEA 「2020年8月の現物取引高上位仮想通貨)

8月は7月末の9000ドル台から1万ドルに急騰し、中旬には年初来高値である12000ドルを突破するなど、相場が回復した月だ。ビットコインだけでなく、アルトコインの中でもネムなどはビットコインを凌ぐ勢いで上昇した。

既報の通り、仮想通貨取引所ビットフライヤーの預かり資産が過去2年で最大となるなど、国内の取引所では、8月は相場回復もあり預かり資産が増加している。