JVCEA(日本仮想通貨交換業協会)は10日、今年の1月~7月における国内取引所での仮想通貨取引や保有額に関する統計データを公表した。円建ての仮想通貨保有額で今年の4月からビットコイン(BTC)がリップル(XRP)を上回ったことが明らかになった。

円建ての仮想通貨保有額

 

(出典:JVCEA「ビットコイン(BTC)(上)とリップル(XRP)(下)の現物保有額」)

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4月はビットコインの価格が急騰しはじめた月。6月末に1万4000ドル付近まで上昇した後、現在は調整している。

一方、イーサリアムやXRPなどアルトコインの価格は低迷している。

昨年12月時点では、XRPがビットコインを上回っていた

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ただ、XRPの保有数は、XRP保有量はアルトコイン弱気相場が続く中で増えている。XRPは足元で米大手送金企業との提携などを進めている。11月にはリップル社主催の大型コンフェレンスSWELLが控えている。

取引高でモナコインがETH抜き3位

日本の現物取引高(7月)は金額ベースで、1位のビットコインで首位、日本人で人気といわれるXRPが2位となった。保有額と同じく、取引高でもBTCとXRPが上位となった。そしてモナコインがイーサリアムを押さえて3位だ。

日本発の仮想通貨であるモナコインについて、日本では根強い人気があることが伺える。

出典:JVCEA 「2019年7月度の現物取引高上位仮想通貨」

口座数は300万突破

口座数は7月時点で300万の大台を越え、301万2523口座となった(昨年12月時点では287万4219口座だった)。

また「稼働口座」(その月に取引が行われた口座数)は、7月時点で約189万口座。昨年12月時点の稼働口座は約160万口座であり、約半年で取引している口座数が30万弱増えた。仮想通貨の相場上昇を受け、取引参加者も増えたとみられる。