米大手銀のJPモルガンチェースが、デラウェア州拠点のビットコインマイニング企業コンパス・マイニングの全ての口座を閉鎖した。コンパス・マイニングのウィット・ギブスCEOによると、事前告知なしで突然閉鎖されたという。
「コンパス・マイニングの口座を閉鎖したJPモルガンチェースに感謝したいね。我々は、旧態依然とした人々を、未来を見据えた自己主権型のハードマネー支持者に置き換えるという役割を果たした。」
Shoutout to @Chase for shutting down @compass_mining accounts for doing our part to replace the old guard with self-sovereign, future-focused supporters of hard money.
— Whit Gibbs 🧭 (@BitcoinBroski) August 18, 2021
Get behind #Bitcoin or get out of our way 🔥
ギブス氏によると、閉鎖は同社COOのジェイムソン・ナニー氏がオハイオ州の支店で取引しようとした際に、前日から口座が凍結されたことを知らされたという。口座には同社が保有する現金の7%が保管されていた。
コンパス・マイニングは、ビットコインマイニング用のマイニングリグやハードウェアホスティングサービスを提供。同社は、ビットコインのハッシュレートとネットワークをサポートするため、個人ユーザーが同社のプライベートインフラを介してマイニング作業を行えるようにしている。
JPモルガンはこれまでにも、仮想通貨取引の個人口座を閉鎖したことがある。一方でブロックチェーンの人材を求めたり、投資家に仮想通貨ファンドへのアクセスを許可したりと、エコシステムへの支援を表明してきた。今回の口座閉鎖から、JPモルガンは仮想通貨を全面的に支持しているわけではなさそうだ。
ギブス氏が口座が凍結されたことを明らかにしたツイートには業界からサポートを表明する多くの返信がある。コインデスクにギブス氏が語ったところによると、多くの銀行から支援のメッセージやサービス提供の申し出があるという。現在は資金は仮想通貨フレンドリーなシグネイチャー銀に移しているという。