著名な投資評論家ジム・クレイマー氏がビットコイン(BTC)に関する自身の見解を転換し、投資家に売却を促すのは時期尚早だったと認めた。
11月22日のCNBCの番組「マッドマネー」で、クレイマー氏はビットコインマイニング企業クリーンスパークの株を買うべきかという視聴者の問いに対し、「ビットコインが好きなら、ビットコインを買うべきだ。それが常に私の見解だ。しばらくは好きだったが、利益が出たと判断して売却したが、それは時期尚早だった」と答えた。
クレイマー氏は、過去にビットコインに関して完璧な判断を下していなかったとしつつも、「投資からは多くの利益を得た」と付け加えた。
2022年12月5日、ビットコインが1万7150ドルで取引されていた際に、クレイマー氏は投資家に対し、どんなコストを払ってでも全ての仮想通貨を売却するよう促し、「ひどいポジションを売るには遅すぎることはない」と主張した。それ以降、ビットコインの価格は118%上昇し、現在は3万7390ドルで取引されている。
クレイマー氏の予測は、彼の仮想通貨に対する一進一退する愛憎関係と共に、過去数年間にわたり投資コミュニティ内で人気のミームとなっており、重要なタイミングで不正確な判断を下す彼の特異な能力を指摘する声が多い。
2022年8月、ある仮想通貨トレーダーは、クレイマー氏の推奨とは逆の方向で取引することで、自身のポートフォリオを2倍にしたと主張した。
2ヶ月後の10月6日、ある投資ファンドは「インバース・クレイマーETF」を申請した。これは、「手数料と経費を除いて、テレビパーソナリティであるジム・クレイマー氏の推奨する投資の結果とおおよそ反対の結果を返す」ことを目的とした金融商品だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン