【追記】月次の取引高データについては、各月に登録したユーザー毎の取引高である旨を追記しました(9月26日 18:30)

日本の仮想通貨取引所ビットバンクは25日、同社のユーザー分析をブログに投稿した。30代のユーザーが最も取引に積極的で、日本においてもミレニアル世代が仮想通貨投資の中心であることが明らかになった。

ビットバンクの三原弘之COO(最高執行責任者)が25日、分析結果を投稿した

分析の中では、2017年9月から2019年9月まで2年間のユーザー登録時期毎の取引高の推移(日本円ベース)を示している。

三原氏の説明によれば、このデータは17年9月から19年9月までの各月に登録したユーザー別の累積取引額を示すもので、取引高の時系列の推移ではない。

2017年12月、ビットコイン(BTC)が最高値を記録した際に、ビットバンクの取引高もピークとなり、1.17兆円にまで達した。しかし、その後の18年の「仮想通貨の冬(Crypto Winter)」で、取引高は減少傾向となっている。2019年に入ってからも、18年時点よりも低い水準となっている。

出典:“Can you ride a tiger? Crypto trend and characteristics to ease into Japanese bush”「2017年9月~19年9月の取引高」
 

取引の中心は30代

年齢別の取引額のグラフも紹介しており、20代後半から30代前半にかけての取引額が多い。

三原氏は「仮想通貨はミレニアルの世代のためのものとよく言われているが、日本でも同様だ」と指摘する。

出典:“Can you ride a tiger? Crypto trend and characteristics to ease into Japanese bush”「年齢別の取引高」

2018年4月に仮想通貨交換業協会が公表したデータでも仮想通貨の現物取引では20~40代が全体の約9割を占めていた。日本においてもミレニアル世代が仮想通貨投資の中心という状況は、変わらないようだ。

【関連記事:「ミレニアル世代は景気後退時にヘッジ手段として仮想通貨に投資する」 eToro調査

都道府県別では東京がトップ

またブログでは、地域別の取引高のデータも示している。東京が32.6%と最も多く、次いで大阪が6.5%、神奈川が6.0%、北海道が5.4%と続く。

さらに取引高の約52%がモバイルデバイスからのものだった。一番多いのがアンドロイドアプリからのもので24.2%、iPhoneアプリは13.9%となっている。

三原氏は「非常に不安定で急な価格変動があること、またマーケットが常に開いてるいことから」、モバイルデバイスでの取引が活発だと指摘している。

【関連記事::「東京五輪の仮想通貨への影響は?」 「日本人はなぜXRPが好き?」 ビットバンク幹部が韓国メディアに答える