「日本人はなぜXRPが好きなのか?」、「東京五輪で仮想通貨の導入は進むのか?」

韓国の仮想通貨メディア、ブロックインプレスは9月4日、仮想通貨取引所ビットバンクの三原弘之最高執行責任者(COO)のインタビューを掲載。三原氏は、海外から見た日本の仮想通貨市場に関する疑問に答えている。

日本でXRPが人気の理由

インタビューの中では「日本でXRPが人気の理由は何ですか」と質問。三原氏は次のように答えている。

「リップルは、日本のSBIホールディングスなど、多くの企業との良好な関係を築いています。もちろん、日本企業だけでなく、世界的にも良好な関係を維持しています。だから日本の人々が信頼できる仮想通貨として見ているというのが最大の理由であると思われます。このような関係性を通じて、(リップルを)実際に使用しやすいという認識があり人気が高いようです」

日本での仮想通貨の商用化は?

日本での仮想通貨の決済導入といった商用化については、三原氏は「簡単ではない」と指摘した。

「日本では、ビットコインの商用化がそこまで進んでいる状況ではありません。〔中略〕何より、ビットコインの普及が進んでなく、日常での決済にビットコインを使用することも簡単ではない状況です」

また来年開催される東京五輪で仮想通貨の商用化が進むのかという質問には、「今と変わらないと思う」と冷静に反応している。

「率直に言えば、東京オリンピックで仮想通貨が商用化になるだろうというのはデマだと見られます。今と大きく変わらないでしょう。ビットバンクを含め、日本の取引所に外国人利用者が急に増えたり、取引量が増えるような気もしませんし。実生活で仮想通貨で支払いをすることが普及することはないと思います」

日本の仮想通貨投資のトレンドは?

また三原氏は、日本の仮想通貨投資家の間では大きく、3つのトレンドがあると語る。リブラSTO(セキュリティトークンオファリング)、そしてステーキングサービスだ。三原氏は、フェイスブックがリブラを発表したことで、一般の人もブロックチェーンについて肯定的に捉えるようになっていると指摘する。

韓国進出の計画についても質問されたが、三原氏は「仮想通貨関連の法律が明確ではない」とし、具体的な計画はないと語った。現在のところは韓国の規制の動向を注視したいと答えた。

執筆 Saki Yamamoto
編集 コインテレグラフ日本版