米大手金融機関JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOが、23日CNBCのインタビューに答え、ビットコインが最高値から80%下落していることについて満足できないと発言した。同氏はビットコイン懐疑派の急先鋒として知られていて、以前はビットコインについて「詐欺」とか「どうでもいい」などと話していた。

スイスで開催中のダボス会議に出席しているダイモンCEOは、CNBCの「ビットコインが80%下落して満足したか」という質問に対して、「全く」と答えたという。

ただ、裏付けとなるブロックチェーン技術は改めて高く評価。既存の株式トレードの仕組みを覆すほどにはならないが、一部のオンライン・データベースにとって良い代替になるだろうと述べた。

ブロックチェーンは本物の技術だ。常にアップデータされ、我々みんながアクセスできるデータベースだ

ダイモンCEOは、ビットコインの10歳の誕生日だった昨年10月31日にも「ブロックチェーンは本物だが、ビットコインは法定通貨と違う」と発言していた

JPモルガンとブロックチェーン

JPモルガンはブロックチェーン開発と投資を積極的に進めている。

昨年9月にはJPモルガンが手掛けるブロックチェーン決済プラットフォームは、75以上の金融機関が参加するまで拡大したと報じられた。JPモルガンは、市場拡大が見込まれるクロスボーダー(国をまたいだ)送金で、ブロックチェーンを使った「銀行間情報ネットワーク(IIN)」の開発を進めており、SWIFT(国際銀行間金融通信協会)やリップルのライバルになると見られている。IINには、日本からもみずほ銀行、りそな銀行、三井住友銀行などが参加する。

IINとは、Interbank Information Networkの略。JPMorgan(JPモルガン)がブロックチェーン技術を用いて構築したクロスボーダーの銀行間送金ネットワーク。国際送金大手のSWIFTやリップルの競合となる。Ethereumをベースに構築されている。IINは情報ネットワークであり、価値ネットワークではない?。KYC押し。マネーロンダリング(資金洗浄)対策に必要な情報の照会手続きを早めることで、国を超えた銀行間での送金スピードをあげる狙い。

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