熱狂的なビットコイン支持者として知られるツイッターのジャック・ドーシーCEOは23日、自身のツイッターで、金融面での自立を目指すためにビットコインが必要であることをあらためて示唆した。

ドーシー氏はツイートの中で、昨年7月に刊行されたビットコインに関する本「ビットコイン&ブラックアメリカ」を紹介。この本はアフリカ系アメリカ人に金融の自立性をもたらすための仮想通貨(暗号資産)について書かれたものだ。著者のイザヤ・ジャクソン氏はアメリカの黒人社会でブロックチェーンや仮想通貨をもっと積極的に導入すべきと提言している。

ジャクソン氏によると、仮想通貨を導入するためには、アフリカ系アメリカ人が自身の資産を管理するために現在の銀行システムが必要ないという認識を持つ必要があるという。 また、多くの黒人は、BTCは詐欺で価値がないものと考えており、 ジャクソン氏は、この誤解を修正する必要があると主張している。


アフリカに焦点置くドーシー氏

ドーシー氏はビットコインの普及について、特にアフリカで力を入れている。

昨年11月にはナイジェリアとガーナを訪れており、ツイッターに「ビットコインの未来はアフリカにある」と書き込んでいた。ツイッターでは「アフリカは未来を決定づける(特にビットコインの未来を!)」と主張し、2020年はアフリカで半年間滞在する意向も明らかにした。

アフリカでは銀行口座を持たない人々も多い。さらに都市部では人口の増加が見込まれている。ドーシー氏は仮想通貨がこうした人々に必要になると考え、積極的な姿勢を示している。

ドーシー氏が創業したスクエア社は今年1月、ビットコインに関連した初めての開発者向けプロダクト「ライトニング・デベロップメント・キット(LDK)」を発表。開発者がビットコインウォレットをライトニング・ネットワークに統合するのをサポートするなど、高速送金の実装も進めている。

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