イスラエルの仮想通貨マイニング企業、ビットファームズ(Bitfarms)は、テルアビブ証券取引所から上場廃止となる。昨年の仮想通貨市場の下落におる損失が原因だという。現地ビジネスニュースメディアのグローブス(Globes)が4月1日に報じた。
ビットファームズは、昨年後半に2310万ドル(約26億円)の損失を出した。また、同社の収益は昨年後半には2230万ドル(約26億円)から48%減少し、1150万ドル(約12億8000万円)になった。ビットコイン(BTC)の価格下落で収益が落ち込み、マイニングの難易度が81%上昇したことが要因だという。昨年開始時点では同社の株価は80%近く上昇していたが、2017年12月のピーク時と比較すると90%のマイナスだった。
ビットファームズは先週、カナダのトロント証券取引所への登録に向け、オンタリオ証券委員会に仮目論見書を提出したと報じられている。ビットファームズのジョン・リムCFOは、「課題はあったが、運営や綿密な資金調達計画、規律ある実行で、引き続きキャッシュフローの再投入を通じて、2018年に数々の目標を達成できると考えていた」と述べている。
昨年12月には、コインテレグラフが報じたように、仮想通貨マイニング大手のビットメインがイスラエルにある開発センターの閉鎖を決め、現地の従業員を解雇。今年1月にはオランダでの運営縮小も決めている。同社のイスラエル支店トップで国際販売および市場担当のバイスプレジデント、グリックバーグ氏は、以下のように述べていた。
「仮想通貨市場は、過去数か月間、強い揺れを経験している。ビットメインは世界を取り巻くさまざまな行動を調査し、現状を踏まえ、同社のビジネスを見直さざるを得ない」
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Israeli Crypto Miner to Be Delisted From Tel Aviv Stock Exchange Due to Bear Market