イスラエルのビットコインマイニング企業がマネーロンダリングへの懸念を理由として銀行口座を閉鎖された問題をめぐり、裁判所はマイニング企業を支持する判決を下した。イスラエルメディア、カルカリストが3月17日に報じた。
イスラマイナーズ(Israminers)は2018年5月にユニオンバンクを相手取り、ポリシー違反を理由に同社の銀行口座を閉鎖したせいで、資金繰りが悪化したと訴えていた。
テルアビブ地方裁判所の裁判官のビビ氏は、銀行の仮想通貨クライアントに関するポリシーは広範過ぎであり、自動的に拒否すべきではないとの見解を示し、「仮想通貨分野における活動の、種類、範囲、顧客を区別しない広範なポリシーは、決して合理的とは言えない」と述べたという。
こうした判決は、既存の銀行システムに及ぼす影響を見据えてか、仮想通貨取引への取り組みがまだ断片的であることを露呈している。コインテレグラフは以前にも、仮想通貨業界の企業が銀行口座の開設に苦労している様子について報道している。
今月初めには、イスラエルの規制当局はトークンを使った資金調達のための仮想通貨プラットフォーム創設を推薦したと報じられている。
翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。
翻訳 コインテレグラフ日本版
原文 Israeli Bank Policy Should Not Have Shut Down Bitcoin Mining Firm’s Account, Court Rules