19日の仮想通貨市場は依然下落基調にあり、全面安の展開になっている。ビットコインは一時8100ドルを割ったがすぐに反発。足元では8130ドル付近で推移している。「ワイルド予想」が復活するかもしれない。

仮想通貨相場
(出典:Coin360 19日19時05分)

ビットコインは10月末の習近平国家主席の発言により、価格が爆騰。その後は現在まで下落の一途をたどっている。

発言前も価格が下落傾向にあり、調整がどこまで続くのかが議論となっていた。著名テクニカルアナリストのピーター・ブラント氏は5500ドルまで調整するとの「ワイルド予想」を展開していた。現在の下落は調整局面の最中なのかもしれない。

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アルトコインは冬の時代か

一方で、ビットコインの下落幅に比べて、アルトコインは大きく落ち込んでいる。

これにはバックトを始め、今後機関投資家向けの取引が開始されることを受けて、アルトコインの下落要因とする向きが出ている。アルトコインに再び冬の時代が訪れるかもしれない。

仮想通貨投資会社ブロックタワーは、ビットメックスの先物取引の出来高増加などから「ビットコイン先物やオプション取引の発展は仮想通貨市場に大きな影響を与える」と論じた

ブロックタワー
(出典:ブロックタワー

デリバティブ市場への関心はビットコインへの依存度を高めるという。記事では「過去にアルトコインの時代があったが、デリバティブ市場がアルトコインの投資家を流出させビットコインデリバティブに向かわせている」と指摘した。