ビットコインは過去2ヶ月間で機関投資家が参入し、大きく上昇してきた。最近では世界最大の資産運用企業であるブラックロックがビットコイン先物へ参入することを明らかにしたことや、グレイスケールが猛烈なペースでビットコインを手に入れている。

しかし、投資家が利益を得ようとするため、こうした急騰の後には価格のサポートを発見するために下落することが一般的だ。これが需要と供給の美しい循環となる。
ビットコイン価格は40000ドルを超えた後に、現在調整局面に入っている。問題はこの調整局面がどこまで続くのか、3万ドルは弱気派の勢いを防ぐのに十分な強さを持っているのかだ。
3万ドルから反発できるか

ビットコインの日足チャートを見ると、ここ数ヶ月で急激な上昇があったことがわかる、しかし、最高値の後に価格は30%調整し、いくつかの弱さが現れてきている。
その弱さの一つは、高値から下落が続いていることに関係する。安値でサポートから反発するものの、小幅で終わっていることだ。
以前は30000ドルエリアが強いサポートとなっていた、しかし懸念されるのはこのエリアでも反発が弱まっていることだ。
30000ドルが維持されなければ、次の調整は24000ドルまで下落することが予想される。これは直近の高値から40%の下落を意味する。現在はこの3万ドルをテストしている状態だ。
強気市場で調整は健全な兆候

上記の週足チャートでは2015年から2017年の前回の強気サイクルを提示してある。ここでも最高値に向けて、大きな調整があったことが分かる。
21週移動平均線(オレンジのライン)は強気サイクルが継続するための重要な指標だ。ビットコイン価格がこの移動平均線を維持できれば、強気サイクルは継続する。
注目すべき二つ目は調整の大きさだ。以前の強気サイクルでは30〜40%の調整が何度もあったが、すぐに買い戻されている。

そして、最終的に考えられるシナリオは、21週移動平均に向かって調整は終わることだ。この指数は現在、前回の高値である20000ドルを示している。
今から数週間後に21週移動平均線は24000〜26000ドル付近を推移していることだろう。このラインが次の重要局面となる。
時価総額は過去最高更新できるか

時価総額のチャートは調整期間を測るのに最適だ。
ビットコインが史上最高値を再テストする可能性は非常に低いが、時価総額が過去最高となる可能性は非常に高い。
現在、時価総額チャートの21週移動平均線は、2018年の最高値との重要な合流点である7500億ドルの水準付近に近づいている。したがって、投資家やトレーダーは、仮想通貨市場のための重要なサポートとして、7500億ドルのゾーンを突破できるか注視する必要がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン