アイオワ州内の証券販売を担当する規制当局であるアイオワ州保険局(IID)は14日、仮想通貨レンディングのブロックファイ(BlockFi)が未登録の証券を提供・販売したとし、約94万ドルの罰金を課した。

発表でIIDは、ブロックファイがブローカーディーラーまたはエージェントとして登録されていないことに加え、州の証券法に違反して「アイオワ州で登録または販売許可されていない証券を提供および販売」したと述べた。IIDはブロックファイに対し、943,396.22ドルの罰金とともに、「証券に関する重要な事実の不実記載」を停止するよう命じた。

「仮想通貨のような技術革新は、金融システムの成長と進化をもたらすかもしれないが、規制当局は、責任ある資本形成を促進しつつ、投資家を保護する適切な枠組みの中でこれが行われるようにすることが重要だ」と、アイオワ州の保険コミッショナーであるドグ・オメン氏は述べた。

今回の罰金は、米国証券取引委員会(SEC)による調査の一環。SECは2月、ブロックファイに対し連邦政府機関に5000万ドル、32の州レベルの規制当局に5000万ドルの和解金を支払うよう命じた。調査当時m、北米証券監督協会(NASAA)は和解には多くの地域が加わる見込みだとしていた。

IIDによると、ブロックファイは「融資ポートフォリオのリスクレベルに関する不実表示と省略」を行ったという。ブロックファイは機関投資家向け融資が「通常」、デフォルトの場合の損失をカバーするのに十分な担保があるとしていたが、これが2021年上半期にプラットフォームが行った融資の17%にしか当てはまらなかったとされている。

IIDは、「ブロックファイが融資に対して"通常"は十分な担保があるという発言は、投資家に対して、実際に確保した以上に、デフォルトからの保護を確保されていることを示唆した」と述べた。