米国の仮想通貨ヘッジファンド・マネジャーであるダン・モアヘッド氏は8日、米経済番組CNBCのインタビューに答えて米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETFの決定を延期したことに対して投資家は過剰反応しているという見方を示した。ビットコイン強気派で知られる米調査会社ファンドストラットのトム・リー氏もビットコインETFの延期に悲観的になる必要がないとみていて、仮想通貨市場の低調な動きを疑問視する声が一部で高まっている。

 仮想通貨ヘッジファンド・パンテラ・キャピタルのCEOであるモアヘッド氏は、ビットコインETFの延期について次のように述べた。

 「ETFが承認されるまでにかなり時間がかかると思う。ETFとして承認された最新の資産クラスは銅だが、銅は地球上に1万年もの間存在していただろう
 「覚えておかなければいけないのは、ビットコインはまだかなり初期のベンチャーだが、リアルタイムで価格を知れることだ。これは珍しいことだ。人々は値動きに興奮して過剰反応してしまう」

 7日にCboe BZX取引所への上場を求めていたビットコインETFの決定を9月30日まで延期すると発表して以来、仮想通貨相場の下落基調は続いている。

 ただ8日にコインテレグラフ日本版のインタビューに答えたトム・リー氏は、ンターコンチネンタル取引所(ICE)のニュースが出たことでビットコインETFの重要度が下がったと指摘し、ビットコイン価格は年末にかけて2万ドル以上になるというこれまでの見方を維持。また先週にはICEのニュースについて米アナリストは「今年最大のニュース」として「1月ならビットコインは20%上昇していた」いう見解を示した

参考記事
SECのビットコインETF延期は悲観しなくてよい?ファンドストラットのトム・リー氏に単独インタビュー
「1月ならビットコインは20%上昇していた」米アナリスト、ICEの新会社で仮想通貨市場に苦言