中国のネット検索大手、バイドゥ(百度)がブロックチェーンの技術開発でまた一歩前進した。3日のチャイナ・ニュース・ウィークリーによると、バイドゥは、マイニングにかかるエネルギー消費の削減を狙った新たなプロトコルを開発している。

 このプロトコルは、「スーパーチェーン(Super Chain)」と名付けられていて、バイドゥのブロックチェーン部門の主任科学者であるシャオ・ウェイ氏が先週末に行われたコンフェレンスで明らかにしたものだ。バイドゥは今年の1月にブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)を立ち上げていて、今回の動きからもバイドゥが仮想通貨を使った実験を強化してく方針であることが分かる。

 ウェイ氏は、スーパーチェーンは「エネルギー問題を解決するためのコンセンサス・メカニズムの導入と削除が可能」で「ビットコインとイーサリアムのシステムと適合している」と話している。

 バイドゥは、4月にブロックチェーン技術をベースとした、画像の財産権を保護するプラットフォームを立ち上げた。この他、中国の大手企業はもちろん、最近では習近平国家主席もブロックチェーンの可能性について言及するなど、中国ではブロックチェーン熱が高まってきていて、中国当局は厳しさを保ちつつも迅速な規制強化を計画している。先月、中国政府は、2019年末までにはブロックチェーン規制の「スタンダード」を導入すると発表している