仮想通貨投資商品への資本流入は先週に再び増加したが、年初からの成長ペースは鈍化しており、機関投資家からの需要が一時的なピークを付けた可能性がありそうだ。

デジタル資産運用のコインシェアーズによると、3月27日までの1週間の純流入額は計2100万ドルだった。これは、ビットコイン(BTC)が1万4000ドル以下で取引されていた2020年10月以来で最低レベルだ。

投資量が少ないことと相まって、暗号資産に対する投資家の欲求は衰えているようだ。ビットコインやイーサリアム(ETH)といった主要資産の価格パフォーマンスがここ最近は軟調だったことも影響したかもしれない。

コインシェアーズは、大きな未確定利益を抱えている投資家が一部のポジションを清算することを決め、利益確定の動きもあった指摘している。

「最近、より大きく、より長く保有されていた2016年以前の投資商品について、流入が大幅に減少しているのが目撃された。これは投資家が複数年にわたる利益を確定させているためだと考えられる」