インドの仮想通貨取引所コイノミー(Coinome)は9日、15日より仮想通貨取引を停止すると発表した。インドにおける規制の不透明感が要因だ。

コイノミーは、インドのオンライン決済大手ビルデスクが2017年11月に立ち上げた取引所。ビルデスクは顧客ベースを土台に仮想通貨を普及させるという方針を示したことから大きな注目を集めていた。

ただ、既報の通り、インドでは長い間、仮想通貨の規制に不透明感が漂っている。

昨年4月、インドの中央銀行(RBI)が民間銀行に対して仮想通貨取引を行う個人や企業へのサービス提供停止を命令。仮想通貨取引所は反発し訴訟を起こした。今年2月には、インドの最高裁判所が規制当局に対して仮想通貨に対する姿勢を明確にするよう要求した。先月には、インド政府内で仮想通貨を禁止する草案が出回っているという報道が出ていた。

ビルデスクは、国立銀行の代表格であるインドステイト銀行とバローダ銀行から出資を受けている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版