ベネズエラ政府は、インドに対し、ベネズエラ政府が発行する仮想通貨「ペトロ」で使えば、原油の価格を30%値引きすると提案をした。インドの報道機関ビジネススタンダードが4月29日に伝えた

 仮想通貨取引所コインセキュアのモヒト・カルラCEOによると、上述の申し出はベネズエラ政府のブロックチェーン局により、先月にインドで提示された。

「ベネズエラ政府はさまざまな国へ行き、提案するだろう。インド政府に対する提案は、もしペトロを買えば原油の購入に対して30%割引する、というものだ」

 ベネズエラのブロックチェーン局との交渉の後、コインセキュアはインドでペトロを販売する方針だ。カルラ氏によると、コインセキュアはベネズエラに対し、ホワイトラベル方式で取引所事業を提供する計画だ。つまり、ペトロの取引を行う仮想通貨投資家は、そのホワイトラベル方式の取引所で取引を行う必要が出てくる。

「ホワイトラベル方式の取引所は独自のブランド名で運営されるが、コインセキュアのシステムがそのバックエンドとなる。当社はベネズエラの10~15社にこのサービスを提供する予定だ」

 プレセールが2月20日に開始され3月19日に終了したペトロは、世界中で、グローバル経済におけるペトロの用途をめぐる疑問や、とりわけベネズエラに課せられた経済制裁に関する疑問を提起している。ビジネススタンダードによると、127か国以上が参加したプレセールで、ペトロが38億ドル(約4154億円)以上の資金を調達した。