新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)によりインドの貨物輸送業界の業務が打撃を受ける中、同国の海運業界はCargoXプラットフォームを「Blockchain Document Transfer(BDT/ブロックチェーン文書転送)」に活用することを検討している。

World Cargo Newsの報道によると、CargoXは、インドの海上インフラのデジタル化を目指すインド港湾協会の子会社が運用する「Indian Port Community System(PCS/インド港湾コミュニティシステム)」にBDTを統合したという。

PCSを開発したPortall Infosystems社は、世界の海運会社と共同で、CargoXプラットフォームで電子船荷証券を転送する試験に成功している。

同社は、システムがインド海運省の電子化イニシアチブに準拠していることを確認するため、概念実証試験を実施した。この試験は、「インド発着のブレイクバルク・コンテナ輸送や輸出入を含む様々なユースケースのシナリオ」を対象に実施されたとCargoXは述べている。

現在PCSは、1万6000社を超える企業の利害関係者が利用するインド国内の大小の港湾19ヶ所に統合されている。CargoXをPCSに統合することで、利害関係者は船荷証券やその他の運送書類を電子的に管理し、その過程で消費する時間とコストを削減できるようになる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン