テック大手IBMは、分散型台帳技術(DLT)を使用したモバイルデータ共有方式の特許を取得した。米国特許商標庁(USPTO)が4月23日に発行した文書の中で明らかになった。

2017年11月に「モバイル機器間の情報共有」というタイトルで出願されていたもので、IBMは2つのデバイス間で共有された情報を1つのモバイル機器が検証する方法を提案している。

具体的には、プラットフォームが収集した特定の情報を近くのコンピューティングノードに配信し、その後検証された取引情報を分散型台帳に記録する。収集されたデータは情報の更新をマッピングするためにも使われる。

このシステム内で接続されたオブジェクトは、信頼できる第三者なしに複数のモバイルデバイス間で安全に情報共有できるという。

既存のネットワークインフラとの相互運用性について、文書では以下のように記されている。

「接続されたオブジェクトは、既存のネットワークインフラ全体にわたりリモートで検知および制御され、接続された物理オブジェクトをコンピュータベースのシステムに統合することができる。接続された物理オブジェクトは、組み込みシステムを通じて一意に識別可能であるため、接続された物理オブジェクトは既存のインターネットインフラ内で相互運用ができる」

IBMは、ここ数か月で一連のブロックチェーン関連の特許を申請または受領している。4月上旬には、自動運転車のデータと相互作用を管理する新たな実装関連で特許を取得しており、自動運転車が近くの非自律型車両の運転者の行動と相互に作用して予測するシステムだとみられる。

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版
原文 IBM Issued Patent for DLT-Supported Data Sharing and Validation