10月31日のハロウィンで、通常はおかしなどを入れる箱の中にビットコインカードが入れられた。ブラッド・ミルズ氏が投稿した動画によると、カナダに住む同氏は、キャンディーボックスの中にチョコレートやお菓子だけでなく、200ドル分(約0.007BTC)のビットコインカードを入れた。
多くの子どもたちにとってビットコインカードは薄っぺらい紙切れとしか認識しなかったが、一部の子どもは大喜びで、ビットコインカードを景品だと理解していたようだ。
動画によると、白い衣装を着た一人の少年は丁寧にキャンディーボックスを調べてから、友人たちに向かって「100ドルのビットコインギフトカードを手に入れたよ!」と叫んだ。
さらに友人のもう一人が箱の中から残りのビットコインカードを取り出し、「ビットコインを手に入れた!」と何度も歓声をあげた。ただ、鶏とナマケモノのコスチュームを着た2人の子どもは「ビットコインって何?」と聞いていたように、そもそもビットコイン自体を知らないようだった。ミルズ氏とその家族はこの後にさらに数人の女の子にビットコインカードを渡している。
I put some $100 @RiseWallet #Bitcoin cards in my box of Halloween candy & captured the moment when some random trick-or-treaters found them.
— Brad Mills (@bradmillscan) November 1, 2020
"DUDE I JUST GOT BITCOIN"
It gives me hope that these Zoomer kids actually know what Bitcoin is. pic.twitter.com/KnII3mU9Lt
未成年者がビットコインを保有することは特に禁止はされていないが、多くの取引所ではユーザーが18歳以上かどうかの本人確認を行なっている。ミルズ氏の動画では、子ども達はカナダ在住で、ビットコインATMなどを使うことが可能だ。しかしカナダの規制下にある取引所では未成年がビットコインを入金したり、法定通貨との取引はできない。
一部の子ども達がビットコインについて知らなかったにも関わらず、仮想通貨コミュニティは、ミルズ氏の動画に肯定的な反応を示している。
仮想通貨統計学者のウィリー・ウー氏は「歴史的な出来事だ」とツイート。「この子ども達の天下になった時には一人当たり0.002BTCにしかならないだろう」と指摘した。
仮想通貨の普及のために、多くの人に無料で配布する試みはこれまでにも話題になっている。2020年9月にはある匿名の支援者がカリフォルニア州ベーカーズフィールドでビットコインキャッシュ(BCH)を1000ドル以上配布している。自称「匿名グロースハッカー兼メディア・マニピュレーター」の「ビットコイン・マン・オブ・ベーカーズフィールド(BMB)」氏はコインテレグラフに対し、仮想通貨を持ったことのない人と新規参入者への意識を広めるためであるとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン