ヒューマンライツ・ファンデーションは、ビットコイン開発基金の取り組みの一部として、4億2500万サトシを開発者に配布する予定だと発表している。サトシはビットコインの最小単位であり、0.00000001BTC(1億分の1)となる。

2020年5月に始まったビットコイン開発基金は、主にビットコインネットワークのプライバシーや使いやすさ、セキュリティの向上に焦点を当てている。ヒューマンライツは、今回の助成金をビットコインの教育や翻訳の充実、ビットコインコアやライトニングネットワークの開発に集中させると述べている。発表によれば、これらの助成金は10の具体的なプロジェクトに配布されるとしている。

具体的なプロジェクトとしては、ビットコインデスクトップウォレットであるSparrow Walletに5000万サトシ、次世代のビットコイン開発者を要請するインターンシッププログラムであるSummer of Bitcoinに2500万サトシ、アフリカの言語への翻訳プロジェクトに2500万サトシなどを配布している。

ヒューマンライツ・ファンデーションは過去に、米メディアでの仮想通貨の報道姿勢を批判している。2021年1月のタイム誌に掲載された記事の中で、ビットコインや仮想通貨を犯罪と結びつけて「悪魔化する」報道姿勢を批判していた。「ビットコインは現金のように中立であり、良いもの・悪いものと区別することはできない」と、ヒューマンライツの幹部は主張していた。