今週、世界的に有名なプロレスラーのハルク・ホーガン氏と、ヘビーメタル界のレジェンドであるオジー・オズボーン氏の訃報を受け、それぞれをモチーフにしたミームコインが急騰した。

報道によれば、ハルク・ホーガン氏は、木曜日に自宅で心停止の疑いで救急搬送され、病院で死亡が確認された。享年71歳だった。

そのわずか数日前の火曜日には、英国のロックバンド「ブラック・サバス」のフロントマンで「プリンス・オブ・ダークネス」とも称されたオジー・オズボーン氏が76歳で死去した。

ホーガン氏は1980年代、WWF(現在のWWE)で最も有名なレスラーとして活躍し、テレビや映画でも長年にわたって活躍した人物だ。

オズボーン氏はヘビーメタル界を代表する存在で、ブラック・サバスは世界で7500万枚以上のアルバムを売り上げた。

ハルクとオジーのミームコインが急騰

分散型取引所データを集計するDEXToolsによると、「ハルクマニア(HULK)」というラップド・イーサリアム(wETH)建てトークンは、発行からわずか8時間で12万2000%以上の上昇を記録し、最高値は0.001335ドルに達した。

同時に、オズボーン氏の肖像や名前を想起させる「ザ・マッドマン(OZZY)」というコインも登場し、1万6800%上昇して0.003851ドルを記録、時価総額は385万ドルに達した。

オズボーン氏の死去を受け、ファンは公式NFTコレクション「クリプトバッツ」を買い求める動きも見せ、非代替性トークン市場でも熱狂が広がった

なお、これら新規発行されたミームコインのいずれも、両氏の遺族や公式団体とは無関係であり、中には登場からすぐに消滅したトークンもあり、ラグプルの可能性もある。

昨年にもホーガン関連コインが登場

昨年6月6日に発行されたソラナ系ミームコイン「ハルカマニア(HULK)」も、この24時間で2000%以上急騰し、価格は0.0006146ドル、時価総額は50万ドルを超えた。

ただし、このトークンは、昨年ホーガン氏のXアカウントがプロモーションを行った後に到達した1880万ドルの最高値には遠く及ばない。その後、投稿は削除され、ホーガン氏は「自分の投稿ではない」と主張していた

著名人の死去後にミームコインが乱立する傾向

著名人の死後に、それに便乗するミームコインが乱立する事例は今回が初めてではない。

2024年4月にNFLの元選手で殺人事件の容疑者にもなったOJ・シンプソン氏が死去した際には、彼の名前やセリフを使ったミームコインが登場。また、2023年11月に米国の元国務長官ヘンリー・キッシンジャー氏が亡くなった際にも、悪趣味なミームコインが多数出回った。

その一方で今週、ホーガン氏とオズボーン氏のファンたちはSNS上で追悼の言葉を次々と投稿し、ホーガン氏を「史上最高のレスラー」、オズボーン氏を「唯一無二のロックゴッド」と称賛した。

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