台湾のスマートフォンメーカーHTCが開発しているブロックチェーン・スマホ「エクソダス」が、ウェブブラウザの「Opera」など複数の分散型アプリ(Dapps)をサポートする。26日に公式ツイートで発表した。
HTCの発表によれば、Operaのほか、ブロックチェーンゲームの「イーサエモン」やVR関連のDapp「Decentraland」もエクソダス上で利用できるようになった。HTCのエクソダスは人気Dappの「クリプトキティーズ」を既にサポートしている。
またテック系メディアのThe Vergeによれば、台湾のDapp「Numbers」もサポートした。Numbersは、運転や歩行データなどの自分のデータを、透明性を維持しながら関心を持つ企業に売却できるサービスだという。
今回エクソダスがOperaのブラウザを加えたことで、ユーザーはブラウザに統合された仮想通貨ウォレットにアクセスし、ウェブサイトでの決済を行うことができるようになる。決済で使用できる仮想通貨は現在のところイーサリアムのみだが、The Vergeによれば、今後数か月以内にビットコインとライトコインにも対応する計画だという。
HTCのフィル・チェン氏は、The Vergeのインタビューの中で、Operaの機能によってマイクロペイメントが大きく変わる可能性があると指摘する。
「今、あなたは0.00002ETHのような少額の決済を行うことが可能になった。これまでのマイクロペイメントの歴史の中で、それは不可能だった。取引手数料があったり、アプリストアと収益をシェアする必要があったからだ」
またエクソダスは、仮想通貨でしか購入することができなかったが、Vergeによれば、3月からは法定通貨でも購入することができるようになる。