HTCスマホ、ネイティブブロックチェーン搭載を断念、クリプトキティーズ内蔵機種販売へ

 台湾拠点の家電メーカーHTCは、年内に仮想通貨ウォレットとイーサリアムのDAppsゲームのクリプトキティーズなどに対応したスマートフォンを販売する。同社は5月には、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)ネットワークなど、多くのブロックチェーンをサポートするスマートフォン「HTCエクソダス」を販売すると発表していたが、今回は断念したようだ。The Vergeが10日伝えた

 5月15日、HTCはブロックチェーン対応スマートフォンを発売する計画を明らかにした。The Vergeの5月の記事によると、HTCは、エクソダスをノードとするネイティブ・ブロックチェーン・ネットワークを取り入れた製品を作る予定だった。

 HTC ViveとHTCビジネス・企業デベロップメント部門の代表であるフィル・チェン氏は当時、ユーザーが本当の意味でデータを自分で保有し、中央が管理する必要のない製品を作る構想を持っていた。

 しかし、今週のThe Vergeによると、チェン氏は、ユーザー自身のアイデンティティを管理するのは将来になりそうだという。年内販売予定の機種は、仮想通貨ウォレットとクリプトキティのアプリを搭載するのみとなりそうだ。

 チェン氏はまた、HTCはモバイルを使った仮想通貨マイニング機能を将来的には搭載する計画で、様々なコンセンサスプロトコルを確認しているという。今年後半にもプロジェクトのホワイトペーパーを発行する計画という。

 The Vergeは、HTCの出荷量が落ち込んでいることに言及している。昨年第1四半期には、200万台のプロダクトを出荷したが、今年同期は63万台にまで下落した。

 スイスのシリン・ラブズは、今年11月にブロックチェーン搭載のスマホ「フィニー(Finney)」を発売すると発表している。同社は昨年11月、ICOで1億5780万ドルを調達し、うち1億1000万ドルは最初の24時間で集めた。

 The Vergeによると、HTCエクソダスの価格は今年第3四半期中に明らかになる見込みで、チェン氏によると、フィニーと同等額の1000ドルほどという。