ロジャー・バー氏がアドバイザーを務めるマネートークン(MoneyToken)は「仮想通貨を担保に、ローンが組める」サービスだ。

 従来、ローンを組む際は審査が必要であり借りられるまでに時間を要するが、マネートークンではブロックチェーン技術やAIを使用し数時間程度で融資を受けることができる。

 現在は仮想通貨のみの融資に限定されている。しかし、将来的には「仮想通貨を担保に、法定通貨を借りる」ことができるという。

 2018年 第1四半期現在のローン条件は以下の通り

  • 担保に使える仮想通貨はBTC、ETHのみ
  • 借りられる仮想通貨はUSDT、DAI、BTC、ETHの4種類
  • 担保に対し借りられる金額は30%〜50%
  • 最短返済期間は5日間
  • 最長返済期間は90日間
  • 最低借入額は200ドル相当の仮想通貨
  • 金利は0.2%/日、6%/月

 アドバイザーのBitcoin.comCOO トーカイ氏の4月25日のツイートによると、すでに140万ドル(約1億5000万円)のローンの貸し出しがされている。また、現在同プロジェクトは6月6日までICOを実施している。

 

マネートークン登録方法

1:ホーム画面の「APPLY FOR A LOAN(ローン申請)」をクリック

2:メールアドレスの登録と居住国の選択

 サインインのページが先に現れるので、右上の「Sign UP(登録)」をクリック。登録ページが現れたら、メールと居住国を記入し「Register(登録)」をクリック。

 マネートークンからメールが来るので、「Sing Up to MoneyToken(マネートークンに登録する)」をクリック。

3:パスワードの設定・規約の同意・個人情報の設定

 パスワードを設定し、「Register(登録)」をクリック。規約を一通り読み「Agree with the terms and conditions(規約に同意)」にチェックをし「Accept(了承)」をクリック。次に、電話番号の登録・two-step authentication(二段階認証)・個人情報の登録を済ませる。

4:最後に今年第1四半期マネートークンのローン条件のページが現れ、「OK」を押せば完了

ローン申請方法

1:借りたい金額(米ドル換算)、その担保に必要なBTC(またはETH)、返済期間を決める。 

 今回は0.1374851BTCを担保に、500ドル相当の仮想通貨を12日間借りることにした。

2:借りる仮想通貨の選択

 イーサリアムを選択すると、現時点では500ドル=0.83802909ETHを借りられることが分かる。仮想通貨を選択し、「Next(次へ)」を押し次のステップに移る。

3:ローン条件の確認ページ

 RtC(担保に対して借りられるお金の割合)は30%〜50%から借りられる。今回は約0.137BTC(1026ドル相当)を担保に、RtC50%を選択し、約0.83ETH(513.23ドル相当)を12日間借りる。

4:受け取る仮想通貨アドレスの登録、規約の同意

 受け取る仮想通貨をアドレスを入力し、「NEXT(次へ)」をクリック。規約に問題がなければチェックを入れ、「APPLY FOR A LOAN(ローン申請)」をクリック。

5:担保となる仮想通貨を指定のアドレスに送る

 このページを開いてから3時間以内に指定のアドレスに担保となる仮想通貨を送る。今回は約0.137BTCを指定のアドレスに送った。

 担保となる仮想通貨の送金が完了すると、通常1〜12時間(最大48時間)以内に借りる仮想通貨が送金される。

まとめ

 審査の必要がなく、半日程度で仮想通貨を借りることができるマネートークンは、急にお金が必要になり短期ローンを組みたい層に需要があるのではないだろうか。

 現在借りられるのは4種の仮想通貨のみであるが、マネートークンは将来的に法定通貨のローンを予定している。

 アドバイザーであるロジャー・バー氏はこのプロジェクトで「仮想通貨からの資産の流出」を減らしたいと語っている。現在仮想通貨は主に投機対象であるため、仮想通貨から法定通貨に資金が流れやすく、仮想通貨全体が簡単に縮小してしまう。マネートークンは、法定通貨への換金を緩和し業界全体がかかえる問題への布石になるはずだ。

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